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ヒブワクチン供給停止としばらくの間のワクチン接種について

今回、突然でしたが、ヒブワクチンが供給停止となりました。

数日前に、「ヒブワクチンのシリンジ(注射のことです)についた針に錆が1件みつかりました」という報告は来ておりましたが、このようなことになることは知らされておりませんでした。

希望を言えば、いち早く製造元から医療者全体に知らせてほしかったという気持ちもありますが、今後のことを考えたほうが建設的でしょう。

 

まず、事実関係を把握するためには、厚生労働省のホームページで、ヒブワクチンについてお読み頂くのが良いと思います。

下のアドレスに飛び、スクロールしていくと出てきます。最後のアドレスも読んで頂きますと、より詳細に問題が理解できるかと思います。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index_00002.html

 

そこで、当院でも、免疫状態が弱い、つまりヒブワクチンを接種していないため、「抗体という武器が備わっていない乳児の接種を優先させて頂きたい」と考えます。

具体的には、まだ複数回のヒブワクチン接種を経験していない「1回目・2回目の接種を予定している方」を優先して接種させて下さい。

3回目・4回目(追加接種といいます)の予約の方は、申し訳ありませんが、供給が安定しましたら、接種とさせてください。

 

3回目・4回目の方で、ヒブワクチンを延期となってしまう方でも、「ヒブワクチン以外のものを接種する」という方は、そのままの予約でいらしてください。

医学的には、「接種できるものをどんどん進めていく」というのが、病気の重症化を予防するという観点からは大切です。

当院では、ヒブを延期して頂いた方は記録させて頂きます。そして、ヒブワクチンの供給が安定した際には、是非連絡させて頂きます。

「ヒブワクチンを接種できないなら当院受診を希望しない」という方は、ネットから予約をキャンセルして下さい。

そして、接種可能なところで接種をすすめるか、ヒブワクチンの供給が安定したころに、再度予約をお取り頂けたらと思います。

しかし、ヒブワクチンを接種しないことを意識しすぎて、他のワクチンを接種し忘れてしまうことのないようにお願い致します。

 

B型肝炎ワクチンでも、インフルエンザウイルスワクチンでも、ワクチン不足によりみんなが困惑することが続いております。

今回のヒブワクチンは、フランスの調査までも関係しており、今後の状況は不透明です。

しかし、正しく恐れて、可能な限りの最善を尽くしていきましょう。

どうぞご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。